ラブネ

ラブネ(Labneh、Labne、ラブネチーズとも)は、ヨーグルトを布で包んで水分を抜き、濃縮・固形化して作られる中東発祥のフレッシュチーズです。レバノン・シリア・ヨルダン・パレスチナ・イスラエルなど東地中海・レバント地域で古くから日常的に食べられており、どの国が発祥かは諸説あって特定されていません。
製法は非常にシンプルで、ヨーグルト(主に牛乳製、山羊乳製のものも存在する)に塩を混ぜてガーゼや布袋に入れ、数時間〜数日吊るして乳清(ホエー)を自然に抜くだけで出来上がります。家庭でも簡単に作れることから、中東では市販品だけでなく手作りも一般的です。
水分を抜く時間によって食感が変わり、12〜24時間程度ではギリシャヨーグルトに近いやわらかいペースト状、2〜3日以上抜くとクリームチーズ状、さらに数日かけるとボール状に丸めてオリーブオイルに漬けて保存できるセミハードな状態にもなります。名前は「白くなったもの」を意味するアラビア語に由来するともいわれています。
ギリシャヨーグルト・クリームチーズとの違い
ラブネはギリシャヨーグルトやクリームチーズと見た目や質感が似ているため混同されることがありますが、製法と風味が異なります。
ギリシャヨーグルトも水切りヨーグルトですが、ラブネはさらに長く水分を抜くため濃度が高く、よりクリーミーでしっかりとした食感になります。また乳酸発酵由来のさわやかな酸みがギリシャヨーグルトより強く出る傾向があります。
クリームチーズは牛乳とクリームから直接作るフレッシュチーズで、ラブネと比べると酸みが少なくマイルドでリッチな味わいです。ラブネは発酵ヨーグルト由来のさっぱりとした風味があり、中東料理の食材として考えると全く異なる存在です。
ラブネの写真
カルディコーヒーファーム ゆめタウン呉店で購入。 2018年1月当時200gで300円(税込324円)でした。
味と食べ方(ペアリング)
まろやかでクリーミーなコクの中に、ヨーグルト由来のさわやかな酸みが特徴的です。塩を加えて作るため塩気があり、単体でも満足感のある味わいです。クセはなく、口当たりはなめらかで食べやすいチーズです。
中東での定番の食べ方は、平皿に広げてオリーブオイルをたっぷりかけ、ザータル(タイム・ゴマ・スマックなどのハーブミックス)を振りかけてピタパンやフラットブレッドと一緒に食べるスタイルです。朝食として中東の食卓に毎日登場するほど日常的な食べ物でもあります。
オリーブ・トマト・きゅうりと合わせたプレートや、ディップとしてフムス(ひよこ豆ペースト)と並べてチャーチュートリーボードに乗せるのも人気です。また小さく丸めてオリーブオイルと唐辛子・ハーブに漬け込んだ「ラブネボール」は保存食としても利用されます。
料理にはピザのソースとして使ったり、サンドイッチに塗ったり、サラダのドレッシング代わりにも応用できます。
お酒との相性という概念はイスラム文化圏ではあまり馴染みがありませんが、レバノン産の白ワインやロゼワインが食文化としては合わせられることがあります。日本ではさわやかな酸みに合わせて辛口の白ワインやスパークリングワインと組み合わせるのが向いています。
購入店
- カルディコーヒーファーム ゆめタウン(2018年1月)




