ヴァルディオン

ケソ・デ・バルデオン(Queso de Valdeón、ヴァルディオン)は、スペイン北西部カスティーリャ・イ・レオン州レオン県、ピコス・デ・エウロパ山脈の麓に位置するバルデオン渓谷(Valle de Valdeón)で作られる青カビチーズです。EUのIGP(地理的表示保護)認定を受けており、産地はポサダ・デ・バルデオン(Posada de Valdeón)村周辺に限定されています。
原料は牛乳のみ、または牛乳に羊乳・山羊乳を混合したものが使われます。熟成期間は約1.5〜2ヶ月と短めですが、濃厚な青カビの風味を持ちます。
バルデオン渓谷でのチーズ製造の歴史はローマ時代以前に遡るとされており、当初は山羊乳を主原料としていました。19世紀には渓谷の重要な産業のひとつとなり、夏季に高地の牧草地で育てた家畜の乳を使って山上の小屋でチーズを作るか、村まで運んで製造するというスタイルが定着していました。渓谷を囲む山々が形成する独自のマイクロクライメート(微気候)が、青カビの発育に適した環境を作り出しており、このチーズの個性的な風味の源になっています。
チーズはプラタナス(セイヨウカエデ)またはクリの葉で包まれた状態で市場に出回るのが伝統的なスタイルです。これは保存・輸送のためだけでなく、葉から染み出すタンニンや樹液がチーズの外皮に独特の風味と色を与えるためでもあります。
カブラレスとの違い
スペインの代表的な青カビチーズとしてカブラレスがありますが、バルデオンはカブラレスとよく比較されます。どちらもスペイン北部ピコス・デ・エウロパ周辺が産地で、複数の乳種を使うこともある点が共通しています。
カブラレスは天然洞窟で長期熟成させる野性的なチーズで、青カビが自然に内部へ侵入する製法から非常に強烈な風味と刺激を持っています。バルデオンはカブラレスよりマイルドで、青カビの風味はしっかりありながらも全体的に穏やかでバランスが取れた印象です。カブラレスで感じるような強いアンモニア臭やピリピリとした刺激が少なく、クリーミーさが前面に出やすい点がバルデオンの特徴です。
ヴァルディオンの写真
キャトルフォイユ そごう横浜店で2017年4月当時100gあたり900円で69gなので620円(税込670円)でした。
鮮やかなピンクが特徴のウォッシュチーズ「アフィネ・オ・シャンパーニュ・ロゼ」も一緒に購入しました。
| 商品名 | ヴァルディオン |
| 種類別 | ナチュラルチーズ |
| 原産国 | スペイン |
| 原材料名 | 生乳、生山羊乳、食塩 |
| 保存温度 | 10℃以下 |
| 内容量 | 69g |
| 備考 | 強い香りはチーズ特有のもので品質上問題ありません |
味と食べ方(ペアリング)
セミソフトな質感でクリーミーかつ濃厚、青カビ由来の鮮烈な風味と旨みが広がります。カブラレスほど攻撃的ではなく、塩気とコクのバランスがよいため、青カビチーズの中では比較的食べやすい位置づけです。熟成が進むと風味がより深くなります。
そのままパンに乗せて食べるのが基本スタイルです。はちみつとの組み合わせが青カビチーズの定番ペアリングで、バルデオンの塩気と風味に甘みが絶妙に合います。くるみやドライいちじく、洋梨とも相性がよいです。
料理への活用ではソースに溶かして肉料理にかけたり、パスタやリゾットのクリームソースに加えるなどの使い方が合います。
ワインとの相性はカスティーリャ・イ・レオン産の赤ワイン(テンプラニーリョ・プリオラートなど)が産地の組み合わせとして合います。甘口のシェリーや遅摘みの白ワインも青カビチーズとの相性がよく、強いチーズの風味を甘みで包み込むペアリングが楽しめます。
購入店
- キャトルフォイユ そごう横浜店(2017年4月)




