アベイ・ド・タミエ

アベイ・ド・タミエ
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    アベイ・ド・タミエ(Abbaye de Tamié)は、フランス東部サヴォワ県のアルプス山中、アルベールヴィル近郊に位置するタミエ修道院(Abbaye de Tamié)の修道士たちが製造する牛乳製のソフトチーズです。無殺菌の全乳を使い、修道院の石造りの熟成庫で4〜8週間かけて熟成させて作られます。
    生産はタミエ修道院が独占しており、近隣8軒の農場から集めた乳を使って1日あたり約400kgが作られています。ホエー(乳清)は無駄なくメタン発酵させて修道院の給湯熱源に活用されており、環境への配慮も行き届いた製造体制です。

    形状は平らな車輪形で、ふちがわずかに丸みを帯びています。「プティ・タミエ(Petit Tamié)」と呼ばれる550〜600gの個人向けサイズと、「グラン・タミエ(Grand Tamié)」と呼ばれる1.4〜1.5kgのやや大きいサイズの2種類が販売されています。グラン・タミエは外皮が薄くより柔らかな仕上がりになります。
    外皮はサフラン色がかったオレンジ色で、熟成の最終段階には薄い白カビで覆われます。ラベルは手作業で貼付されており、パッケージには製造情報と賞味期限(包装後約45日)が記載されています。

    レブロションとの関係

    アベイ・ド・タミエはレブロション(Reblochon)に近いスタイルのチーズとして紹介されることが多く、同じサヴォワ地方の無殺菌牛乳製ソフトチーズという共通点があります。
    レブロションはAOP(原産地名称保護)認定を受けたサヴォワの代表的なチーズで、タミエと同様にオレンジがかった外皮とクリーミーな生地が特徴です。アベイ・ド・タミエはAOP認定はなく、タミエ修道院のみが製造できるという独自の立ち位置にあります。修道院チーズとしての希少性と職人的な製法が、このチーズの個性を作り上げています。

    アベイ・ド・タミエの写真

    ヴィノスやまざき 新静岡セノバ店で2014年10月に購入。
    当時100gあたり1,037円で内容量85gなので881円(税込951円)でした。

    味と食べ方(ペアリング)

    生地は均一でクリーミーなやわらかさがあり、中心部はやや引き締まっています。味わいはまろやかでミルクのコクがあり、外皮からほのかな草原や土の香りが感じられます。クセは控えめで食べやすく、ウォッシュチーズとしては穏やかな個性です。熟成が進むほど風味が増します。

    バゲットやクラッカーにそのまま乗せてシンプルに食べるのが最も素直な楽しみ方です。タルティフレット(savoyard gratin)などサヴォワ地方の伝統料理にも活用でき、グラタンやポテト料理との相性がよいです。
    ワインとの相性は産地サヴォワの白ワイン、とりわけシャスラ(Chasselas)やジャケール(Jacquère)などの地元品種が自然なペアリングです。軽めの赤ワインともよく合い、アルデッシュやピノ・ノワール系の軽やかなものが向いています。

    購入店

    • ヴィノスやまざき 新静岡セノバ店(2014年10月)
    分類
    🧀ウォッシュチーズ🧀ナチュラルチーズ🇫🇷フランス🐄