トミーノ・デル・ボスカイオーロ

トミーノ・デル・ボスカイオーロ(Tomino del Boscaiolo)は、イタリア北西部ピエモンテ州で作られる小型のチーズで、「トミーノ」と呼ばれる一口サイズのチーズの一種。
トミーノはトーマ(toma)というチーズの小型版という意味で、直径7〜8cmほどの円盤状の形をしており、ひとりでも食べ切れるサイズ感のものが多いです。
牛乳を使い短い熟成で仕上げられるため水分が多く、やわらかくクリーミーな質感になるのが特徴で、フレッシュに近い状態で流通することが多いチーズです。
名称の「ボスカイオーロ(boscaiolo)」はイタリア語で“木こり”を意味し、きのこなど森の食材と組み合わせる料理の文脈でも使われる言葉です。
なおトミーノは総称ですが、「トミーノ・デル・ボスカイオーロ」は商品名・シリーズ名として扱われることが多く、一般的なトミーノの中でも加熱調理向けのタイプとして流通しています。
焼いて食べるのが定番
トミーノの定番の食べ方は焼いて食べることです。
表面には薄い皮があり、中は加熱することでとろけるようにやわらかくなります。焼くことで中だけが半液状になり、外側が崩れにくいため、焼きチーズとして非常に扱いやすい構造になっています。
そのためフライパンやオーブンで数分加熱する食べ方が基本で、バーベキューや前菜として使われることが多いチーズです。
水分が多く熟成期間も短いため保存性は高くなく、長期熟成タイプのチーズのように寝かせて楽しむものではなく、購入後は早めに食べる前提になります。
トミーノ(一般)との違い
トミーノはピエモンテ周辺で作られる小型チーズの総称で、フレッシュなものからある程度熟成させたものまで幅があります。
そのまま食べるタイプもあれば、ハムを巻いて焼くなど加熱する食べ方もあり、用途は比較的自由なチーズです。
一方でトミーノ・デル・ボスカイオーロは、最初から加熱して食べることを前提にしたタイプで、焼いたときに中がしっかりとろけるのが特徴です。
見た目は白カビタイプでカマンベールに似ていますが、カマンベールが熟成による変化を楽しむチーズであるのに対し、こちらは加熱して完成するチーズという違いがあります。
トミーノ・デル・ボスカイオーロの写真
横浜の「イル・カーリチェ」(IL CALICE)で購入。 2020年2月当時1個850円(税込918円)でした。
味と食べ方(ペアリング)
味はミルク感が強くバターのようなコクがあり、やさしい甘みと軽い塩味がある食べやすいタイプです。加熱するととろけて香ばしさが加わり、よりコクが強く感じられます。
基本の食べ方はフライパンやオーブンで軽く焼くだけで、外側を崩さないように加熱するのがポイントです。
相性が良いのはベーコンやパンチェッタなどの塩気のある肉類で、チーズのコクとよく合います。きのこと合わせる食べ方も定番で、ポレンタやパンと一緒に食べることも多いです。
甘い組み合わせでは、はちみつやナッツ、いちじくや洋梨などと合わせると、甘じょっぱいバランスで食べやすくなります。
お酒は赤ワインが合わせやすく、重すぎないタイプのものと相性が良いです。
購入店
- イル・カーリチェ (IL CALICE)(2020年2月)



