アフィデリス

アフィデリス
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    アフィデリス(Affidélice)は、フランス・ブルゴーニュ地方のコート・ドール県で作られる、牛乳を使ったウォッシュタイプのチーズです。
    生産者はブルゴーニュを代表するチーズメーカーの「フロマジュリー・ベルトー(Fromagerie Berthaut)」社。エポワスを世に広めたことで知られる老舗で、アフィデリスはその同社によるスペシャリテ(看板商品)のひとつです。

    「アフィデリス」という名称はベルトー社の商標で、フランス語のアフィネ(Affiné=熟成した)とデリス(Délice=おいしい)を合わせて作られた名前です。

    一般名称としては「アフィネ・オ・シャブリ(L'Affiné au Chablis)」とも呼ばれ、この名前が示す通り、ブルゴーニュ産の辛口白ワイン「シャブリ(Chablis)」で表面を洗いながら熟成させているのが最大の特徴です。

    熟成期間は3〜4週間ほどで、数日おきにシャブリで丁寧にウォッシング(洗い)を繰り返します。重さは約200gと手のひらサイズで、ひとつ丸ごと食べ切りやすいサイズ感です。

    エポワスとの違い

    同じブルゴーニュ、同じベルトー社が作るウォッシュチーズとして「エポワス(Époisses)」があります。エポワスはマール・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュのブランデー)で洗って熟成させるのに対し、アフィデリスはシャブリ(白ワイン)で洗って熟成させる点が大きな違いです。

    この洗い液の違いが、味と香りの個性の違いに直結しています。アルコール度数の高いマールで洗うエポワスはパンチのある強烈な香りと濃厚な風味が特徴なのに対して、シャブリで洗うアフィデリスはやさしくフレッシュな香りと、ワインの爽やかな酸みを帯びた上品な仕上がりになります。

    エポワスはAOC(原産地呼称管理)認定を受けた格式あるチーズとして広く知られていますが、アフィデリスにはその認定はなく、あくまでベルトー社のオリジナル商品という位置づけです。
    ウォッシュチーズが初めてという方や、エポワスを食べてみたいけれど香りが心配という方には、アフィデリスがちょうどいい入門チーズとも言えます。

    アフィデリスの写真

    2015年12月に成城石井 ルミネ横浜店 で購入。
    BERTHAUT社の「AFFIDÉLICE」(アフィデリス)です。

    「Fabriqué et affiné en Bourgogne」は、ブルゴーニュ地方で製造と熟成したものという意味で、「AFFINÉ AU CHABLIS」はブルゴーニュ地方の最北部で作られる、シャルドネ種100%から造られる辛口白ワイン「シャブリ」で熟成させたという意味です。

    味と食べ方(ペアリング)

    外皮はウォッシュ特有のオレンジ色をしていて、熟成が進むにつれて赤みがかった銅色へと変化していきます。表面はリネンス菌の繁殖によりしっとりと湿った感触です。
    内部の生地はとろりとなめらかでクリーミー。口に入れると舌の上でゆっくりとほどけるような質感で、強烈な臭みはなく、ウォッシュチーズのなかでは比較的食べやすい部類です。

    シャブリ由来のほのかな酸みと、発酵した乳の旨みが溶け合い、ウォッシュらしい個性はありつつも品のある風味に仕上がっています。塩加減も適度で、クセが強すぎないためチーズ単体でも十分に楽しめます。

    チーズ単体で食べるなら、クルミや蜂蜜との組み合わせがよく合います。玉ねぎのコンフィチュールやいちじくのジャムなど、甘みと酸みのあるアクセントとも好相性です。
    パンはバゲットやカンパーニュなどのシンプルなものが、チーズの風味を邪魔せずおすすめです。

    お酒のペアリングは、やはりシャブリをはじめとするブルゴーニュの辛口白ワインが最も自然な組み合わせです。シャルドネ全般とも合います。
    赤ワインならピノ・ノワール、ビールならヴァイツェンなどの小麦ビールとの相性が良いとされています。

    料理に使う場合は、そのままパンに塗って焼いたり、グラタンやキッシュに使うと、とろけてコクのある仕上がりになります。ただ、このチーズの真価はやはり単体でゆっくり味わうことにあるので、まずはそのままテーブルチーズとして楽しむのがおすすめです。

    購入店

    • 成城石井 ルミネ横浜店(2015年12月)
    分類
    🧀ウォッシュチーズ🧀ナチュラルチーズ🇫🇷フランス🐄